2.当院のインプラント治療 ■当院のインプラント医は院長です ・院長は日本口腔インプラント学会の専門医・指導医です。 ・International Team of Implantology(ITI)という国際的なインプラント専門化チームのフェローでもあります。 ・また日本口腔インプラント学会指定研修施設である北海道形成歯科研究会の施設長として日本口腔インプラント学会専門医、日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士の育成のため活動しています。 ・1990年よりインプラント治療を行い、手術患者数は358名(2019/12/2現在)、インプラント本数は1200本ほどです。一人一人丁寧に施術しメンテナンスに努めています。 北海道形成歯科研究会から本が出版されました
施設長である院長も監修・執筆者として参加しています 副院長コラムにもUP(2019/12/7) ■術前の準備 ・口腔内診査・パノラマX線写真・デンタルX線写真・CT写真.歯科模型等を用いて綿密に診査を行います。 ・虫歯治療、除石、クリーニングを行い口腔内をできるだけ清潔な状態にします。 ・CT画像をもとに使用インプラントの種類、長さ、太さを選びます。(コンピューターシュミレーションシステム) ・CT画像からサージカルガイドを作成します。(コンピューターガイドシステム) ・全身状態・既往歴も考慮して術式を決定します。 ・患者様に術式や当日の準備など十分に説明を行います。 CTでのシュミレーションの一例です。 左上写真は口腔内写真、左上の奥歯がありません 右上写真はパノラマX線写真、上顎洞がかなり下がっているのがわかります 左下CT写真、前から見て上顎洞を避けるようにインプラントサイズを検討します 右下CT写真、横から見ても上顎洞に突き抜けないようインプラントサイズを検討します すべての症例でサージカルガイドを作成しています。(写真は使用済みのもの)サージカルガイドはCTのデータを3D化した手術用のマウスピースです。 金属の輪っかがついている部分がインプラントを埋入する部分です。 インプラントを埋入する位置、方向、長さがCTデータをもとにガイドされています。 ■インプラント埋入手術 手術は木曜日の午前中に行っています。 術者は院長、第1助手は日本インプラント学会専修医の森下歯科医師または副院長、第2助手(機械出し)は当院の日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士が務めます。以下歯科衛生士の第3助手、生体モニター記録係の5名が通常のスタイルですが、鎮静法を併用する場合は麻酔医を依頼することもあります。 インプラントを骨に埋入したあとはインプラントが見えないよう歯肉をもどして縫合します。糸は一週間後に抜糸しますが、そのまま3〜6ヶ月インプラントが骨と結合するのを待ちます。そののち、歯肉を開けてインプラントを見えるようにします。(これが二次手術)その上に支台(アバットメント)を装着し人工歯を被せます。 ここからは実際の症例です。 副院長コラムに2019/12/5の手術風景をUPしました。 この日の手術は下の前歯1本を埋入する手術でした。 こちらは術前のパノラマX線写真。矢印のところに歯がありません。 ごらんの通り、もう既に13本インプラントをしているかたです。 これは今回の手術の2ヶ月前の歯周組織検査表 赤い矢印の歯、左下2番の前歯ですが、フィステル(瘻孔)とあります。根尖病巣があり、もう治療しても治る見込みのない状態でしたのでこのあと抜歯しました。 青く囲んだ部分がインプラントです。一番古いものは1998年ですからもう21年もたっていますが、何ら問題なく機能しています。 術中写真です。最初の細いドリルでサージカルガイドを使って骨に穴を開けているところです。 使用したのはストローマン社の直径2.9mm長さ10mmのインプラント コンピューターシュミレーションシステムによりこれを選択しました。 埋入しました、骨幅狭いです。 縫合してオペ終了です インプラントに人工歯を装着するまでここには義歯を装着して過ごしてもらいます。 手術直後のパノラマX線写真です。下の前歯に1本インプラントが増えています。 治療の流れは以下のようになります。 インプラント埋入手術(一次手術) ↓ 3〜6ヶ月 歯肉を開けて支台(アバットメント)を装着(二次手術) ↓ 人工歯を装着 ↓ メンテナンス ■使用インプラント 現在はストローマンインプラントのみを使用しています。 世界最高の品質そして世界No.1のシェアを誇るインプラントです。 インプラント周囲炎が起こりにくく、当院でのインプラント10年生存率は99%以上です。 ストローマン社と他社との違いは徹底した学術主義であるということです。発表されるデータはクリニックの先生や大学の教官達からなる、グローバルな非営利学術組織ITI(International Team of Implantology)から提出されています。ストローマン社にとって有利とか不利とか関係ない、使っている先生方の中立のデータが豊富なのです。当院の院長もITIフェローとして参加しています。 院長はITIスタディクラブのデレクターとしても活動しています。 2019/12/2副院長コラムに掲載 ■術後メンテナンス 術後はずっと可能な限りメンテナンスします。 術後のメンテナンスを十分に行わなければ、インプラント周囲炎などのトラブルが発生することがあります。インプラントだけででなく、口腔内全体の清掃をしっかりと行い、インプラント周囲炎を予防することが大切です。天然歯の歯周病管理も重要ですのでインプラントの管理と同時に行います。天然歯の歯周病管理は保険診療となります。 インプラントの上に装着する人工歯(上部構造)については、天然歯の詰め物・被せ物と同様に欠けたり外れたりすることがありますので、修理や作り直しが必要になることがあります。またインプラントの人工歯はアバットメントを介してインプラントにネジ止めされていますが、このネジが緩むことがありますのでメンテナンスの際にはネジの緩みをチェックし調整します。 インプラント体と被せ物、ご自身の天然歯を歯ぎしりや食いしばりから守るために夜間はスプリント(マウスピース)の使用をお勧めしています。 こちらが当院のスプリントです。 透明なプラスチック製で上の歯に被せます ■当院のインプラント治療の価格 当院のインプラント治療は1本35万円〜45万円(税抜き)ほどです。 使用インプラント+術式(人工骨移植の有無)+人工歯の種類によって変わってきます。一人一人に見積書を作って提示しています。 実際の治療 奥歯2本の症例 こちらの人工歯はセラモメタルクラウンですが、2本でトータル72万円でした 実際の治療 前歯1本 こちらの人工歯はジルコニアセラミッククラウンでトータル45万円でした インプラントの相談料は無料です。 |